古酒にするのに最適?泡盛の「粗濾過・無濾過」って何?|泡盛は瓶で熟成する?
こんにちは、おきらぶ管理人(LOVETVcom)です。
先日、面白い泡盛を購入しました。
「沖縄県酒造組合」から販売されている「いちゃゆん」という泡盛です。
なんとこのお酒、「沖縄の全46酒造所の泡盛をブレンド」。
そう、ある意味この1本で「沖縄の全酒造所の味を楽しめる」泡盛好きにはまさに夢のような泡盛。
で、さっそく飲もうと思ったんですが、琉球泡盛43度の後に見慣れぬ「粗濾過」の文字。
たまーに「無濾過」「粗濾過」なんてお酒を見たり聞いたりしますが、泡盛で「粗濾過」表示を見たのは初めて。
いままで漠然と「無濾過」「粗濾過」はなんとなく美味しいの。
みたいな感じの漠然とした認識しかないので、丁度良い機会なので、ちょっと調べてみました。
「無濾過」「粗濾過」って何?
泡盛に限らず、お酒の製造過程で行われるのが濾過。
適度に余分な成分を取り除く事で味の調整。
はい、もう分かりましたね?
「無濾過」はそのまんま、濾過をせず、「粗濾過」は甘めの濾過で出来るだけ成分を残す。
想像通りといえばそうですけど、ちゃんと知れたと言う事は大事です。
もっと詳しく知りたい方は以下参照
琉球泡盛(沖縄酒造組合)
「無濾過」「粗濾過」にする理由
泡盛を「無濾過」「粗濾過」にする理由。
それは「自分で古酒を作るため」です。
沖縄には「泡盛の仕次ぎ文化」があります。
士次ぎとは、簡単に説明すると、どこぞの秘伝のタレのように飲んだ分(使った分)を継ぎ足して育てていく。
泡盛の士次ぎは甕が3つ位必要ですが、イメージとしては概ねそんな感じです。
家庭によっては半世紀を超える泡盛もあるとの噂。
あるなら一口でも良いから飲んでみたい・・・。
とまあ、そんな士次ぎ文化がある沖縄ですが、そこで登場するのが「無濾過」「粗濾過」泡盛。
普通の泡盛じゃダメなの?
って事ですが、別にダメじゃないよ?
ただ単に、「古酒を作るのに最適な泡盛」ってのがあって「アルコール度数が高く、うまみ成分が多い泡盛」と言う事なので、うまみ成分を多く残した「無濾過」「粗濾過」が最適だよって事。
ん?ちょっとまてよ?
うまみ成分が多くて美味しいなら、全て「無濾過」とかで良いんじゃないか?
なんて思った人いるでしょう?
私も思いました。
しかしながらそう単純な事ではないようです。
思ったよりも「濾過」は重要みたい。
濾過をしっかり行えばスッキリ飲みやすい味に。
無濾過、もしくは粗濾過だと風味豊かな味に。
濾過で残す成分の割合で味が変わるようです。
「昔の泡盛は臭かった」
なんて話を聞いたことないですか?
「濾過の機械が古く、うまく濾過が出来ない」なんてのも泡盛が臭い理由の一つだったみたい。
なので現在は昔のような嫌なにおいがするような泡盛は存在しないと思われます。
ともかく、泡盛の味を決めるのに「濾過」は重要って事。
瓶のまま熟成する泡盛
泡盛は瓶のままでも熟成する。
瓶で熟成させた泡盛は「瓶熟」とも呼ばれます。
マジで?
熟成簡単じゃん?
でも、放置してた泡盛飲んだら不味かったって聞いたことあるけど?
一方で、めちゃくちゃ美味い。
度数の高い泡盛がストレートでも飲めた。
なんて話も聞きます。
なんでこんなに話が違うの?
「それは単に保存の方法が違った」
と言う事でしょう。
日光に当たらない場所に保存しましょう。
ちゃんと保存出来たなら、ビックリするくらい泡盛が美味しくなります。
結局は・・・
流れでなんとなくわかると思いますが、全46酒造所ブレンドの「いちゃゆん」は「瓶熟」で寝かせておきます。
調べたら「いちゃゆんは寝かせておくと美味しくなる」そうです。
樽詰めが2018年、古酒になるには最低でも3年。
「瓶熟」は甕熟より遅いと言われてるので熟成期間は「5年」位?
首相が「いちゃゆんを甕入り」
国家ぐるみのプロジェクト?があるらしいよ。
めっちゃくちゃ楽しみにしてたのに、飲めるのは5年後かー。
それでも、美味い泡盛が飲めるなら待つしかないよなー。
熟成用の甕が欲しくなるなー。
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