みんな知ってた?「あぐー豚」と「アグー豚」は違う豚だって事|沖縄のブランド豚の秘密

今や沖縄のブランド豚として定着した感のある「アグー豚」。

そもそもアグー豚とは沖縄県に古くから飼育されている在来豚で、琉球王国時代には、王族や貴族の間で珍重されていたと言われています。

アグーは成長が遅く、産子数が少ないなど、生産性がよくないために沖縄戦と西洋品種の導入で「絶滅の危機」に陥ったんですが「名護博物館」と「県立北部農林高校」の努力により復元され、今に至る。

アグー豚の特徴は、以下のとおりです。

  • 体色は白に黒い斑点が入っていることが多い。
  • 肉質は柔らかく、脂肪が甘くて旨みがある。
  • 臭みが少ない。

アグー豚は、一般的な豚肉に比べて、脂肪が融点が低いため、口当たりが良く、脂身の甘みや旨みが感じられます。また、アグー豚は、飼育期間が長いため、肉質が柔らかく、臭みが少ないという特徴もあります。

うんうん、素晴らしい。

絶滅しそうな所を復活させてくれた「名護博物館」と「県立北部農林高校」には感謝だね。

でもちょっと待ってほしい。

アグーの説明文を読んで何か違和感あるな。

そもそもアグーは「成長が遅く」「産指数が少ない」なので「生産性が」よくない。

故に、成長が早くて生産性がよい西洋の豚に取って代わられたことにより絶滅寸前だったわけだ。

であれば、あれだけのアグー豚が出回ってるのはそもそもおかしな話だとは思わないか?

と、ここで何気に目にしてはいてもスルーしてしまいがちな商品の表記「アグー」と「あぐー」が出てくるのですよ。

実はこの表記にはちゃんとした違いがあるようです。

この違いを理解しているとお店選びにも役立つかもしれないので、沖縄に旅行する予定がある人は覚えておくと良いかもね。

アグーとあぐーの違いとは?

アグーとは?

沖縄県の琉球在来豚を原種としたブランド豚で、ラードタイプの産業種。
島豚(しまぶた、琉球方言:シマウヮー)とも言う。

それに対し、食用豚肉としてひらがなで表記される「あぐー」は、沖縄県農業協同組合の登録商で、琉球在来豚「アグー」の血を50パーセント以上有する豚肉と定められている。

このため、上記の定義を満たした豚肉であってもJAと商標使用許諾契約を締結していない事業者「あぐー」はもちろん「アグー」「AGU」などの名称も使用することはできない。

しかし実際には「あぐー」として流通している「アグーブランド豚」(アグーの血は50パーセント以上)よりもアグーの血の濃い交配豚やアグー同士の交配による純血アグーの肉を生産する農家は存在しており、「あぐー」というブランドのあり方について疑問を呈する声もある。

(Wikipediaより抜粋)

と、言う事らしいのです。

要するにまとめると、カタカナのアグーが純血種で在来種。

ひらがなのあぐーは純血種アグー豚の血が50%以上入っている豚が名乗れるブランド豚という事ですかね。

そもそもアグー豚の呼び名の「アグー」ですが、沖縄方言で「黒い」という意味なのですよ。

しかしまあ、50%以上アグーの血が入った豚かぁ・・・。

しかしなぁ・・・。

言っちゃなんだが。

アグー豚と。

50%以上の血が入ったあぐー豚。

これ本当に50%以上の血が入ってるの?

疑問が出る位には黒い部分が少ないくないかね?

50%以上の血と言うからには、あぐー豚は全頭血統書が付いてるのかね?

ブランド牛はたしかそんな感じで全頭把握してたよな?確か。

沖縄のブランド豚を目指すんならその辺しっかりしてほしい物ですが・・・。

ぶっちゃけた話、数が少ない希少なアグー豚に対して出回ってる数が多すぎないかい?

あぐーを出す店もたくさんあるけど、その値段で出せるわけないって所多すぎるんよ。

これだけアグーは希少だ希少だという割に・・・って感じなのよね。

ま、それはともかく気になるのが一点。

「初めから純血アグーの肉を生産する農家であっても、JAにお金を払わないとアグー豚と名乗れない」

という事。

元々アグー豚を飼育していた農家は寝耳に水。

JA「アグー豚が話題になってるから商標登録したら儲かりすぎww
元々沖縄でアグーを飼育している人がいるって?そんなの関係ないし。
こっちが商標持ってるんだから、使いたいならちゃんと金払ってねwww」

ってな感じに現状もあるわけよ実際問題。

こんなのアリ?

JAがアグーを復活させたのなら別に構わない。

だがしかし、最初は見向きもしなかったのに注目され始めると商標権だけ取得するのは如何なものかと。

普通はね、ブランドってさ生産者達が一生懸命努力して評価を受けた物がブランド化していくものでしょ?

松坂牛」や「かごしま黒豚」とかね。

今や牛のブランドと言えば松坂、豚のブランドと言えば黒豚って感じで凄いよね?

あぐー復活で頑張った人達からしたら、頑張って復活させて人気が出たとたん横から掻っ攫われて、えっ?って感じよな。

こういう事を書くと「商標登録しなかった人が悪い」と言う人が一定数出てくるけど、本当に登録しなかった人が悪いのか?そんなわけないでしょうに。

こういう事がまかり通ると、まじめな人ほど損をする世の中になちゃうよ?

実際、これは県が動いても良い案件だと思うんだけどね、沖縄ブランドを守るためにも。

てなわけで、沖縄旅行に来る人はしっかり学んで偽物を本物だと思わないようにして下さいね。

あぐー豚を沖縄の飲食店で食べる際は「このあぐー豚の生産者は誰ですか?」と聞いてみても良いかもしれない。

ブランド豚だから知らないという事は無いはず。

むしろ知らないとおかしい、だってブランド豚なんだもの。

大きな声じゃ言えないけど、本物のアグーを育てている方がアグーとして卸てないけど実質本物のアグーが食べられるお店もあるらしいので、興味がある人は調べてみよう。

では。

上記で書いたように、あぐー豚は50以上のアグーの血という事だから、おなじあぐー豚として売ってる商品でも結構味や値段が異なる事も多い。

要するに、けっこう「当たりはずれ」があるんだよね。

あぐー豚は脂が甘くて美味しいから、しゃぶしゃぶがおススメの食べ方。

上にのっけたふるさと納税のあぐー豚。

さすがに市町村が出してる物は良い物だと思いたい。

特に南城市は市のアピールに積極的な所だから良い物出してるはず。

因みに「ま~さん」て書いたシールが貼られてるけど、これは沖縄県がおススメしてる県産品に貼られてるシールなんだよ。

普通にスーパー行くと、このシールが貼られた商品が売ってるけど、確かに若干お値段は高いけど確かに美味しいんだよ。

なのでこのシールが貼られた商品は基本的に間違いないってのが沖縄県民の感覚だ。

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